
| 乳牛は草食動物ですから、基本となる食料は粗飼料(そしりょう)と呼ばれるものです。粗飼料の代表格は草です。 草地に生えている草をそのまま乳牛に食べるのが「放牧草」です。北海道の乳牛は放牧草ばかり食べているかのようなイメージがあるかもしれませんが、半年以上は雪景色か草が伸びない時期です。また酪農家の全て方が広い草地を所有しているわけではありません。 放牧草は、気候や諸条件をうまくマッチさせながら利用されています。 |
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5〜8月頃、草が旺盛に成長しますので、これを刈り倒して乾かすと「乾草(干し草)」になります。また同じく刈り倒した後、適度な水分の時に密封して保管すると「(グラス)サイレージ」になります。 これが乳牛のメインの粗飼料となっています。 |
| 粗飼料としては、デントコーンと呼ばれる乳牛用のトウモロコシもあります。 これはほとんど「(コーン)サイレージ」として使われていて、コーンの粒が入っていますので、エネルギーも豊富に含まれます。 ちなみに人がよく食べているスイートコーンなどとは品種が異なりますから、デントコーンは焼いてもゆでても甘くはありません。 |
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乳牛は自分自身が生き続け、成長し、産乳もし、胎児をも育てているため大変な量の栄養分を必要とします。粗飼料だけでは栄養が不足してしまいます。 足りない分の栄養を補う役目をするのが濃厚飼料などと呼ばれるものです。ただ乳牛は栄養濃度が濃いからと濃厚飼料ばかりを大量に食うわけにはいきません。 あくまでベースとなる粗飼料の量と品質が前提としてあり、バランスよく濃厚飼料が与えられることで乳牛を健康に保ちつつ、美味しい牛乳を生産してくれます。 |
| 「粗飼料自体が美味しくない、栄養分が著しく足りない、食う量が少ない、痛んでいる」といった条件下では他のエサの組み合わせでも工夫しますが、それとて限界があります。 いかに良質な粗飼料を確保し、それを乳牛に食べてもらい、残りを他の飼料でコントロールすることに栄養管理の妙味があります。 |
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| 乳牛が病気になる原因を何でもかんでも濃厚飼料に責任を押し付ける評論家がいましたが、濃厚飼料は決して悪者でも毒でもなく、必要かつ重要な乳牛のエサであって、その付き合い方が下手糞であっただけです。 ひどい人ともなると「乳牛の生きる分が粗飼料で、産乳する分が濃厚飼料」と言いますが、乳牛の栄養のことはイロハも知らないことを自ら告白するようなものです。 どの業界にも物事の本質を見極めず、短絡な発想をする人がいるのは仕方ありませんが、社会の迷惑にあっていることくらいは気づいて欲しいものです。(ー。ー)フゥ |
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濃厚飼料には、単味と配合飼料、混合飼料があります。 |
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| 乳牛が食べている飼料(単味)としては、以下のようなものもあります。 コーン(といってもデントコーン)の粒以外は、粕や残渣物といった人が利用できないものです。これらを牛乳や肉となり提供してくれるのですから、牛は貴重な動物です。感謝! |
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ビートパルプ 砂糖の主な原料のひとつであるビート(甜菜)から大半の糖分を絞った残り粕です。乳牛の嗜好性が良く、消化の良いセンイも提供してくれます。 |
| 圧ぺんコーン コーンの種実を蒸気加熱し、圧力を加えてつぶしたもので、でんぷんが主要なエネルギー源となっています。 |
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コーンミール 上記の圧ぺんコーンを粉砕したものなど |
| 大豆粕 大豆から油脂を抽出した残渣物 |
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| 醤油粕 同じく大豆の残渣物 | |
| ふすま 小麦を製粉する過程での副産物、ほとんど外皮の部分 | |
| 綿実 綿花の綿を取り除いた残渣 | |
| その他 コーングルテンミール、圧ぺん大豆、加熱大豆、ナタネ粕、オレンジパルプ、糖蜜、豆腐粕など・ |
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乳牛に与える幾種類かのエサをそれぞれに与えるのを「分離給与」といい、大半のつなぎ牛舎で行われています。 |
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